音楽とビールのプラハ

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プラハ旅行2日目

ヴルタヴァ川(モルダウ川)

カレル橋 そしてカレル橋へ!カレル橋はプラハに行ったら必ず誰でも通るほど、プラハの観光のメッカである。とても歴史が古い橋で、建設は1357年に始まったという。約50年もの長い年月をかけて、ようやく完成したのは1402年のことだった。その後何度か補修工事が行なわれているものの、今もなお15世紀初頭の姿を保っているのだという。日本では考えられないような歴史の古さだ。

そのカレル橋とプラハ城が見えたとき、「あ〜、またプラハに来られたんだ」と嬉しいようなほっとしたような気分を感じた。

 去年初めてプラハに来て、ヴルタヴァ川(モルダウ川)を見たときの感動を忘れられない。小学校の音楽の時間にスメタナの“わが祖国”の2楽章、“モルダウ”を合唱で習い、そのメロディーの切ないような響きが妙に印象に残った。

 歌詞は旅情を誘うようなもので(確か“我がふるさとの街すぎて〜、踊りながら、歌いながら、夢のせて〜”などであった)、子ども心にヴルタヴァに対する憧れのようなものを抱いた。そして「いつか自分もモルダウを見に行くんだ」という気持ちを心の中に持ち続けてきた。そして去年思いがけず親友のミーちゃんとプラハに行くことが決まり、長年心の中に眠っていた夢が実現した。

 去年やっとヴルタヴァ川の川辺にたどりついて、光がきらきら反射するヴルタヴァ川を見たときは胸が一杯になった。ずっと見たかったものがやっと見られた、というような感動で、小学校の時から何故か頭を離れなかったメロディーが頭の中で鳴り響いたのだ。「私はずっとここに来たかったんだ!!」と自分自身で確認した旅行だった。だから私にとってヴルタヴァ川とプラハは長年の思いが募った特別な場所なのである。

カレル橋でモルダウ川を眺める猫 今年もカレル橋まで来てヴルタヴァを見たときには去年の感動を思い出し、また帰ってこられたという喜びで一杯になった。

 余談ながら、日本とチェコは意外なつながりがあるのである。私が「プラハに行く」と言うとほとんどの人が、「え〜、プラハってどこ?」というような返答をしてくる。ちょっとわかってる人でも「あのチェコスロヴァキアのチェコ?」くらいにしかわからず、日本人の私たちにとって遠い国であることを感じる。

 大体の人が「プラハに何しに行くの?」と疑問を感じるようだ。でも、チェコの文化が意外なところで日本の生活にしみこんでいるのである。それはさっき話した、スメタナの“我が祖国”の第2楽章をなぜかわざわざ歌詞をつけたものが音楽の教科書にのっていたり(歌ったことがある人は結構多いはず)、日本各地の小学校の下校時間にかかる“家路”という曲、あれはチェコを代表する作曲家ドボジャークが作った“新世界より”の一部であるのだ。私はけっこう大きくなるまで、あの曲は日本の曲だと心の底から信じていた。だって歌詞が“遠き山に日が落ちて〜”と、いかにも日本的な風景を歌ったものだからだ。メロディーもそれにぴったりの、日本的な感覚がある音楽なのだ。

カレル橋で演奏する猫 なぜ、日本人にとって遠い国であるチェコなのに、音楽は日本文化にしみこんでいるのだろう。私は本来、日本人とチェコ人は心情的に似ているところがあるのではないかと勝手に考えている。それに、チェコの人たちは穏やかで、慎ましやかで、日本人が失ってしまった美意識をもっており、だからこそ理解できるし見習いたい部分を沢山もっているような気がするのだ(個人的にはチェコ人の友達はいないので詳しいことはわからないが)。これは私の勝手な見解なので、違っているかもしれない。とにかく、チェコの音楽が意外に日本の生活に入ってきている、ということである。

 話がチェコのことになるとつい熱が入ってしまう。カレル橋に話を戻そう。いつも人でいっぱいのカレル橋も朝早いため人が少なく、ゆっくり写真を撮ったり景色を楽しみながら歩くことができた。朝の冷たい爽やかな空気が顔に気持ちいい。「あ〜、幸せ」と心の底から思う。川面には朝靄がかかっていてどこまでも穏やかで爽やかな風景だ。まるで絵画の中にいるみたい。昼間とはまた違う美しいカレル橋とヴルタヴァ川を堪能できるので、朝早いカレル橋はお勧めだ。

カレル橋の兵士(?)たち

 このページを公開してから、 taku さんより以下のような指摘を頂きました。

 失礼な意見をお許し願います。でも、貴女を思ってのこと・・。
 HPにチェコ人と日本人の心情が似ている例として、音楽「家路」の件がありますね。
 確かにチェコ人・ドヴォルザークの作曲ではあるのですが、ご承知のようにこれは彼がアメリカへ渡り、故郷を思って作曲した交響曲「新世界から」の第2楽章のメロディーなのですが、このメロディーは黒人霊歌から採り上げたものということです。
 従って、厳密に言えば、チェコ人の感覚のメロディーではない、ということです。
 チェコ人の作曲した音楽が日本にも浸透している、という点では間違いないのですが、「家路」のメロディーそのものの感覚がチェコ風、となると誤解の元になります。

 失礼な意見なんて、とんでも無いです。ご指摘いただけて嬉しかったです^^このような指摘を直接頂けるのも、ネットならではの醍醐味ですね。ありがとうございました。

 ちなみに taku さんからはヨーロッパツアーの旅行記を頂きました。大変面白い内容なので、ぜひ読んでみてください。
 私の旅行記の続きはこちらです。→次へ進む:ストラホフ修道院

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