そうこうしているうちに夕方になったので、今回の旅の最後の食事を摂りにお気に入りのレストラン“3+3+3”に行った。前回行ったときはすいていたのに、今日は週末の夕方だからかかなり混んでいて、少し待たなければ入れないほどだった。
料理は、breast of chicken naturel with fried potato(123コルナ)、ブロッコリーのチーズソース(69コルナ)、old Bohemian onion soup(35コルナ)、ビール(27コルナ)3杯頼み、計535コルナ(2200円くらい)だった。

チキンは焼き鳥のようにさっぱりしていてとてもおいしく、ブロッコリーは大皿一杯にのっていてチーズがたっぷりかかっていたが見た目よりあっさりしていたのでどんどん食べられた。スープは揚げ玉やねぎが入っていてさっぱりしていて、少し和風な味わいだった。どれもおいしくて、2人であっという間に平らげてしまった。最後の晩餐にとてもふさわしいものであり、大満足の食事となった。
お腹一杯になりお店を出てきたときは、まだ16時30分くらいにもかかわらず、外はけっこう暗くなってきていた。カレル橋までくるとプラハ城や対岸の建物も照明がついていて、ちょっと大人のプラハといった感じ。このきれいな景色を忘れないよう、しばらく眺める。

また橋の上のバンドは、昼間の楽しい雰囲気のバンドではなく、大人っぽい雰囲気のジャズ音楽を演奏するバンドに変わっていた。昼と夜では芸人を変えて、それぞれの雰囲気を盛り上げるカレル橋、恐るべし。
最後に、ヴァーツラフ広場のスタンドでホットワインを飲んでみようと寄ってみた。スタンドは沢山の人で賑わっていてお店のおばさんは大忙しだった。
ホットワインは1杯20コルナ。あつあつのワインに砂糖が入っていて、それをストローで飲む。
去年、旧市街広場のとあるカフェで飲んだホットワインは、ワインの味がする紅茶といった感じで(ティーバックだったし)アルコールが全く感じられなかった。それはそれでおいしかったが、私たちは、ホットワインをそのようなものだと間違えて覚えてしまった。
しかし今年飲んだものは全く違うものだった。本当のワインを温めたといった感じで、アルコールで喉があつくなるような感覚もあり、去年飲んだものより格段においしいものだったのだ。体が芯から温まるといった飲み物で、こんなにおいしいならもっと毎日飲んでおくべきだったと後悔。日本でも寒い冬には街角でぜひとも売って欲しい飲み物だ。
スタンドの端っこで2人ではしゃいで写真とかとっていたら、見知らぬおじさん(お兄さん?)が話に入ってきた。写真をとってほしそうなのでおじさんとその友達2人を撮ってあげると、もっと色々話し掛けてきた。
英語がよく通じないけどどうやら写真を送ってくれと言っているようなので、ノートに住所を書いてもらった。それから私たちが帰ろうとしたらワインをご馳走するといってきかない。仕方ないので1杯だけご馳走になろうとしたら、ミーちゃんのワインにはたっぷりラムまで入れてきた。私は、そんなものを飲んだら腰が立たなくなると思い、入れられる前に慌ててワインのコップの手で蓋をしてふさいだ。
このお兄さんたちは親切心でやってくれてるので、とりあえず2人とも1杯ずついただき、飲み終わってそそくさと帰ろうとしたら、今度は駅まで送るといってきた。悪いけどそれは丁重にお断りし逃げるように帰った。
2人ともとても素朴でいい人そうで、本当に私たちに親切にしたかっただけなんだと思う。でも私たちはなにせ女2人旅だから用心するにこしたことはない。2人を突き放す形になってしまい残念だが、それでもいい思い出にはなった。
一人旅や女2人旅だと、人の親切を素直に受け取れないことが多く、心がちくりと痛む。でもそれもこれも自分の身を守るため。しょうがない、と自分に言い聞かせる。お兄さんたち2人はスロヴァキアの人だと言う。日本に帰ったら写真を送ってあげよう。
ホテルにビールやお菓子を買って帰り、最後の日ということでしばらく2人とも寝ないでビールを飲みながら話をした。大好きなプラハを、私の気持ちを一番わかってくれる親友のミーちゃんと今回も旅行できたことを本当に幸せに思う。今夜が最後の日だと思うと寂しいけど、きっと私たちはまたプラハに来ると確信している。
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音楽とビールのプラハ